大手が扱わない通貨ペア
多くの為替変換ツールは、検索の多い20〜30通貨だけを扱って終わりです。ユーロ・ドル・ポンドは出るのに、それ以外が必要になった瞬間に手が止まります。中央アジアへの送金、パプアニューギニアとの取引、オンショアではなくオフショア人民元での見積もり。
ふつうの回避策は2回換算することです。自分の通貨をドルにして、ドルを目的の通貨にする。それでも答えは出ますが、2回の検索と2回の丸めが入り、間違えやすい場所が増えます。この計算機はレート配信に含まれる160を超える通貨をすべて持っていて、クロスレートを1回で出します。
クロスレートの仕組み
配信されるレートはどれも米ドルに対する建値です。ドル以外の2通貨のレートは、一方を他方で割れば出ます。
1ドルが474.7テンゲ、1ドルが65.7アフガニだとします。すると1テンゲは 65.7 ÷ 474.7 = 0.1384アフガニで、65万テンゲなら約9万アフガニです。ドルを経由するこのやり方は標準的で、元のレート配信自体がこの形で作られています。
ひとつ知っておくとよいのは、クロスレートは両方の誤差を引き継ぐことです。取引の多いペアなら無視できますが、取引の薄い通貨どうしでは、仲値のクロスレートと実際に取引できる値が離れることがあります。そもそも両者の直接市場が存在しないこともあるためです。
仲値は実際に払う値ではない
ここに出るのは卸売市場での買値と売値の中間、仲値です。個人がこのレートで両替できることはありません。実際にいくらになるかは方法で変わります。
- 海外でのカード決済 — 仲値にいちばん近く、カード会社と発行会社の手数料を合わせて1%前後です。端末で「日本円で支払いますか」と聞かれたら断ってください。これはDCC(動的通貨換算)で、ほぼ確実に条件が悪くなります。
- 海外ATMでの現地通貨引き出し — カード決済に近い条件になることが多いですが、ATM側の手数料が別に乗ります。こちらでもDCCを勧められることがあります。
- 現金の両替 — いちばんスプレッドが広く、空港の両替所はどこの国でも条件が悪くなります。到着してすぐ現金が要るなら、空港では少額だけ替えて残りは市街で、というのが定番の折り合いです。
どのくらい新しいレートか
レートはサイトを再構築するときに1日1回取得し、ページに直接書き込んでいます。スクリプトが動く前から数字が出ているのはこのためです。その代わり日次の参考値であって、リアルタイムの市場レートではありません。大きな金額や急ぐ取引では、実際に扱う金融機関で確認してください。
出どころはExchangeRate-APIで、対照用に欧州中央銀行(ECB)のユーロ基準相場を使っています。ECBはユーロに対する相場しか公表していないので、そこから導いたドルのペアはそれ自体がクロスレートである点にご注意ください。
この計算機の前提
- すべてのレートは1米ドルあたりの建値 · クロスレート = 変換先のレート ÷ 変換元のレート
- 仲値で、ビルド時(1日1回)に取得
- 手数料・スプレッド・両替手数料は含まない — それぞれの金融機関で変わります
- 出典: ExchangeRate-API · 対照用: ECB ユーロ基準相場