坪が3.305785㎡という半端な数字になる理由
1坪=3.305785…平方メートル。丸めそこねた数字に見えますが、そうではありません。1坪は6尺×6尺と決まっていて、1尺は計量法で10/33メートルと定義されています。6尺は20/11メートル、その2乗が400/121で、割り切れないだけです。逆向きは1㎡=約0.3025坪。「坪数×3.3」で暗算すると、100坪で約6㎡ぶんずれます。
ついでに覚えておくと早いのは、1間=6尺=約1.818m、1畝=30坪、1反(段)=300坪=約991.7㎡、1町=3000坪=約9917㎡です。農地の会話ではいまも使われますが、登記や売買では㎡を使います(理由は下の「法定単位ではないもの」を見てください)。
畳の大きさは全国共通ではない
ここが日本の単位でいちばん誤解されている点です。畳の大きさは地域によって違います。
- 京間(本間) 191×95.5cm=1.824㎡ — 関西・中国・四国・九州
- 中京間 182×91cm=1.656㎡ — 愛知・岐阜と東北の一部
- 江戸間(五八間) 176×88cm=1.549㎡ — 関東以北
- 団地間 170×85cm=1.445㎡ — 団地・集合住宅
6畳で並べると、京間10.94㎡・中京間9.94㎡・江戸間9.29㎡・団地間8.67㎡。京間と団地間の差は約2.3㎡、率にして26%です。関西から関東へ引っ越して「同じ6畳なのに狭い」と感じるのは気のせいではありません。カーペットや家具を先に買ってしまうと入らないことがあります。
広告の「帖」には下限がある
不動産広告で使われる「帖」は、不動産の表示に関する公正競争規約施行規則により、1枚あたり1.62㎡以上(壁芯面積を畳数で割った値)でなければならないと定められています。6帖なら9.72㎡が下限ということです。
注意したいのは、この1.62㎡という下限が江戸間(1.549㎡)や団地間(1.445㎡)より大きいことです。つまり「6帖」と書かれた部屋と、江戸間の畳が6枚敷いてある和室は、同じ広さではありません。前者は9.72㎡以上が保証されますが、後者は9.29㎡です。畳が敷いてある部屋の実際の広さを知りたいときは、上のツールで地域を選んでください。
合・升と、炊飯器のカップ
1升=約1.8039L、その10分の1が1合=約180.4mLです。炊飯器についてくる計量カップが180mLちょうどなのはこのためで、あのカップ1杯が1合になります。日本酒の一升瓶が1.8Lなのも同じ理由です。
体積と重さは別ものです。白米1合はおよそ150g。炊くと水を吸って約2.2倍、330g前後になり、茶碗に軽く2杯分ほどになります。品種・精米度合い・水加減で動くので、あくまで目安として使ってください。
「1斤」は2つあって、数字がまるで違う
尺貫法の1斤は160匁=600gです。ところが食パンの1斤はこれとは別で、包装食パンの表示に関する公正競争規約により340g以上のものだけが「1斤」と表示できます。パッケージに「1斤は340g以上です」と書いてあるのは、この規約にもとづく義務表示です。
同じ字なのに倍近く違うので、レシピの分量を換算するときは取り違えに注意してください。1匁=3.75g、1貫=1000匁=3.75kg。日本国内では計量法により取引や証明に尺貫法を使うことはできませんが、真珠だけは今も国際的にmomme(モンメ)で取引されており、この3.75gがそのまま通用しています。
テレビのインチは対角線
画面サイズは角から角までの長さです。55インチは対角139.7cmという意味で、16:9のパネルなら幅およそ121.8cm・高さおよそ68.5cmになります。対角の数字から幅を見積もると20cm近く足りません。
さらにベゼル(枠)とスタンドの脚が外側に加わるので、壁掛け金具やテレビ台を買う前にメーカーが公表している外形寸法を確認してください。ウルトラワイドのモニターは同じ対角でも幅がさらに広がります。
法定単位ではないもの — 登記や取引では使えません
坪・畳・反・畝・町・尺・間は、日常会話では今も生きていますが、現行の法律では計量単位として認められていません。計量単位令の別表第六(特殊の計量単位)を見ると、土地の面積について挙がっているのはアールとヘクタールだけで、坪も反も出てきません。
そのため、登記・売買契約・補助金申請のような「取引又は証明」の場面では平方メートルやヘクタールを使う必要があります。不動産広告が必ず㎡を併記するのも、農地の登記簿が㎡で書かれているのもこのためです。このページの坪・畳・反は、頭の中で広さをつかむための目安として使ってください。
面白いのは匁で、これだけは例外です。同じ別表第六に「真珠の質量の計量 もんめ キログラムの〇・〇〇三七五倍」と明記されていて、真珠の質量に限っては今も法定計量単位です。だから真珠だけは国際的にもmommeで取引されています。逆に言えば、真珠以外のものを匁で量って取引するのは法定単位の使用にあたりません。
タイヤ空気圧 — kPa と psi
日本の運転席ドアに貼られたステッカーは kPa で書かれていますが、輸入車や海外のガソリンスタンドの空気入れは psi です。同じ空気圧なのに 230 と 33 で数字がまるで違うので、片方の数字をそのまま入れると入れすぎたり足りなかったりします。
bar はヨーロッパの機器とエスプレッソマシン(9bar)、MPa はコンクリート強度と油圧、hPa は天気予報の台風の中心気圧、mmHg は血圧です。全部同じ「圧力」なので互いに換算できます。
よく使う圧力の値
よく出てくる値をあらかじめ換算しておきました。
| kPa | psi | bar | kgf/cm² |
|---|---|---|---|
| 180 kPa | 26.1 | 1.8 | 1.84 |
| 200 kPa | 29 | 2 | 2.04 |
| 210 kPa | 30.5 | 2.1 | 2.14 |
| 220 kPa | 31.9 | 2.2 | 2.24 |
| 230 kPa | 33.4 | 2.3 | 2.35 |
| 240 kPa | 34.8 | 2.4 | 2.45 |
| 250 kPa | 36.3 | 2.5 | 2.55 |
| 260 kPa | 37.7 | 2.6 | 2.65 |
| 280 kPa | 40.6 | 2.8 | 2.86 |
| 300 kPa | 43.5 | 3 | 3.06 |
乗用車の指定空気圧はだいたい 220〜250kPa の範囲です。正確な数字は運転席のドアを開けたところに貼ってあるステッカーで確認してください — 車種ごとに違います。
トルク — kgf·m と N·m と lbf·ft
日本のスペック表は kgf·m、SI と欧州車は N·m、アメリカ車は lbf·ft を使います。同じエンジンが 20・196・144 と全然違う数字で書かれるので、そのままでは比べられません。
覚える数字はひとつです。1 kgf·m = 9.80665 N·m = 7.233 lbf·ft。建設機械やクレーンの資料では tonf·m が出てきますが、これは kgf·m の 1,000 倍です。
よく使うトルクの値
| kgf·m | N·m | lbf·ft | tonf·m |
|---|---|---|---|
| 10 kgf·m | 98.1 | 72.3 | 0.01 |
| 15 kgf·m | 147.1 | 108.5 | 0.015 |
| 20 kgf·m | 196.1 | 144.7 | 0.02 |
| 25 kgf·m | 245.2 | 180.8 | 0.025 |
| 30 kgf·m | 294.2 | 217 | 0.03 |
| 35 kgf·m | 343.2 | 253.2 | 0.035 |
| 40 kgf·m | 392.3 | 289.3 | 0.04 |
| 50 kgf·m | 490.3 | 361.7 | 0.05 |
| 60 kgf·m | 588.4 | 434 | 0.06 |
| 100 kgf·m | 980.7 | 723.3 | 0.1 |
力 — kgf をトンに直すときの落とし穴
kgf(重量キログラム)は、1kg の物が地球で押す力です。質量ではなく力なので、ロードセルの5,000kgfと体重計の5,000kgは同じ物について別のことを言っています。古い図面ではkp(キロポンド)とも書きます。
ニュートンへの換算は簡単です — 1kgf = 9.80665N、定義値なのでどこで計算しても同じです。やっかいなのは「トン」が一つの単位ではないことです。日本・欧州の図面がいうメートル重量トン(tf)はちょうど1,000kgf なので、8,228kgf は 8.228tf と小数点をずらすだけです。ところが米国資料のショートトン重は 2,000lbf なので、同じ 2,000kgf が2tfであり2.205ショートトン重でもあります。クレーンの荷重表やリギング資料では、この約10%が安全の余裕そのものです。
どちらかは資料の出どころでほぼ決まります — 日本・欧州なら メートル重量トン、米国なら "metric" と書いていない限りショートトンです。構造計算は SI 側が kN、米国側が kip(1,000lbf)を使います。
よく使う力の値
日本の荷重資料は kgf 表記が多いので、kgf を基準にしています。
| kgf | tf(メートル) | kN | lbf |
|---|---|---|---|
| 1 kgf | 0.001 | 0.01 | 2 |
| 10 kgf | 0.01 | 0.1 | 22 |
| 100 kgf | 0.1 | 0.98 | 220 |
| 500 kgf | 0.5 | 4.9 | 1,102 |
| 1,000 kgf | 1 | 9.81 | 2,205 |
tf の列は kgf を1,000で割っただけなので暗算できます。lbf の列と米国ショートトンはできません。
よく使う長さ・重さの値
| 坪 | ㎡ | インチ | cm |
|---|---|---|---|
| 1 坪 | 3.31 | 1 in | 2.54 |
| 2 坪 | 6.61 | 2 in | 5.08 |
| 3 坪 | 9.92 | 3 in | 7.62 |
| 5 坪 | 16.53 | 5 in | 12.7 |
| 8 坪 | 26.45 | 8 in | 20.32 |
このページが使っている数値
- 長さ — 1尺=10/33m・1寸=1/33m・1間=6尺・1町=60間・1里=36町(曲尺の慣用値。現行の計量単位令の別表には無い)
- 面積 — 1坪=400/121㎡=3.305785…㎡・1畝=30坪・1反=300坪・1町=3000坪
- 畳 — 京間1.82405㎡・中京間1.6562㎡・江戸間1.5488㎡・団地間1.445㎡(各寸法から算出)
- 広告の帖 — 1.62㎡以上(不動産の表示に関する公正競争規約施行規則)
- 体積 — 1升=2401/1331 L≒1.8039L・1合=1升/10・1斗=10升・1石=10斗
- 重さ — 1匁=3.75g・1斤=160匁=600g・1貫=1000匁=3.75kg/食パン1斤=340g以上(包装食パンの表示に関する公正競争規約)
- ヤード・ポンド — 1インチ=25.4mm・1ポンド=453.59237g(1959年の国際協定による定義値)
- 力 — 1kgf=9.80665N(定義値)・1tf=1,000kgf・1lbf=0.45359237×9.80665N・1kip=1,000lbf・1米ショートトン重=2,000lbf
よくある質問
1坪は何平米ですか?
1坪はちょうど3.305785平方メートルです。端数のように見えますが、これは丸めた数字ではありません。1坪は6尺×6尺と定義され、1尺は計量法で10/33メートルと決まっているため、6尺は20/11メートル、その2乗で400/121=3.305785…平方メートルになります。逆に1平方メートルは約0.3025坪です。
1畳は何平米ですか?
地域によって違います。同じ「6畳」でも面積が変わります。京間(関西・中国・四国・九州)は1畳1.824平米、中京間(愛知・岐阜など)は1.656平米、江戸間(関東以北)は1.549平米、団地間(集合住宅)は1.445平米です。6畳で比べると京間10.94平米に対し団地間8.67平米で、約2.3平米、率にして26%の差があります。
不動産広告の「6帖」は何平米以上ですか?
9.72平方メートル以上です。不動産の表示に関する公正競争規約施行規則では、居室の広さを畳数で表示する場合、畳1枚あたり1.62平方メートル以上(壁芯面積を畳数で割った値)でなければならないと定められています。したがって6帖なら1.62×6=9.72平米が下限です。ここで注意したいのは、この1.62平米という下限は江戸間の1.549平米や団地間の1.445平米より大きいという点です。つまり広告の「6帖」と、江戸間の畳が6枚敷いてある部屋は同じ広さではありません。
お米1合は何グラム、何ミリリットルですか?
体積では約180.4ミリリットルです。1合は1升の10分の1で、1升が約1.8039リットルと定められているためです。炊飯器の付属カップがちょうど180ミリリットルなのはこのためです。重さは米の種類や乾き具合で変わりますが、白米ならおおよそ150グラムが目安です。炊き上がると水を吸って約2.2倍、およそ330グラムになり、茶碗にすると2杯分ほどです。
食パンの1斤は何グラムですか?
包装食パンの表示に関する公正競争規約により、340グラム以上のものだけが「1斤」と表示できます。パッケージに「1斤は340g以上です」と書かれているのはこの規約にもとづく義務表示です。ここが紛らわしいのですが、尺貫法の1斤は160匁=600グラムで、パンの1斤とはまったく別の基準です。同じ字でも数字が倍近く違うので、換算するときは取り違えに注意してください。
1匁は何グラムですか?
1匁はちょうど3.75グラムです。1貫の1000分の1で、1貫が3.75キログラムと定められていることから決まります。日本国内では計量法により取引や証明に尺貫法を使うことはできませんが、真珠の重さだけは今も国際的にmomme(モンメ)という単位で取引されており、この3.75グラムがそのまま使われています。
テレビの55インチは実際に何センチ幅ですか?
16対9のテレビなら、幅がおよそ121.8センチ、高さがおよそ68.5センチです。インチが表しているのは画面の対角線の長さで、55インチは対角139.7センチという意味です。幅そのものではないため、対角線の数字から幅を想像すると20センチ近くずれます。さらに実機にはベゼル(枠)とスタンドが加わるので、テレビ台や壁掛け金具を選ぶときは必ずメーカーが公表している外形寸法を確認してください。