単位とサイズの計算機

日本の単位には特徴があります。数字がそのまま寸法になっていることです。靴の24.5cmは足長、9号はバスト83cm。海外の番号はそうではなく、国とブランドの慣習で決まっています。換算がずれるのはここが理由です。

坪と畳 — 同じ「6畳」が26%違う

単位変換は平米と坪と畳、合と升、匁と貫をまとめて換算します。

1坪が3.305785…㎡という半端な数字なのは、丸めそこねたからではありません。1坪は6尺×6尺と決まっていて、1尺は計量法で10/33メートルと定義されています。6尺は20/11メートル、その2乗が400/121で、割り切れないだけです。だから「坪数×3.3」で暗算すると100坪で約6㎡ずれます

畳の大きさは全国共通ではありません

ここが日本の単位でいちばん誤解されている点です。京間(本間)は191×95.5cmで1.824㎡、中京間は182×91cmで1.656㎡、江戸間(五八間)は176×88cmで1.549㎡、団地間は170×85cmで1.445㎡。

6畳で並べると京間10.94㎡、中京間9.94㎡、江戸間9.29㎡、団地間8.67㎡です。京間と団地間の差は約2.3㎡、率にして26%。関西から関東へ引っ越して「同じ6畳なのに狭い」と感じるのは気のせいではありません。カーペットや家具を先に買うと入らないことがあります。

不動産広告の「帖」はまた別です。不動産の表示に関する公正競争規約施行規則により、1枚あたり1.62㎡以上でなければ「帖」と表示できません。6帖なら9.72㎡が下限ということです。この1.62㎡は江戸間(1.549㎡)や団地間(1.445㎡)より大きいので、「6帖」と書かれた部屋と江戸間の畳が6枚敷いてある和室は同じ広さではありません。

取引や証明では使えない単位

坪・畳・反・畝・町・尺・間は日常会話では生きていますが、計量単位令の別表第六を見ると、土地の面積として挙がっているのはアールとヘクタールだけです。登記・売買契約・補助金申請のような「取引又は証明」の場面では平方メートルを使う必要があります。不動産広告が必ず㎡を併記するのも、農地の登記簿が㎡で書かれているのもこのためです。

例外がひとつあります。同じ別表第六に「真珠の質量の計量 もんめ」と明記されていて、真珠の質量に限っては匁が今も法定計量単位です。だから真珠だけは国際的にもmommeで取引されています。

ついでに、名前が同じで中身が違うものにも注意してください。尺貫法の1斤は160匁=600gですが、食パンの1斤は340g以上と包装食パンの表示に関する公正競争規約で決まっており、まるで別の量です。1合は約180.4mLで、炊飯器の計量カップが180mLちょうどなのはこのため。白米1合はおよそ150gで、炊くと330g前後になります。

指輪 — 3つの体系が別々のものを基準にしている

指輪サイズ変換は指の周囲か内径から号数・US・EUを同時に出します。数字が違って見えても、どれも同じ「指輪の内側の寸法」を別の書き方にしているだけです。

日本と韓国はJIS S 4700の体系で、1号が内径13.0mm、1号ごとに内径が1/3mm増えます。USは内径基準で、内径(mm) = 11.63 + 0.8128 × サイズ。EUはISO 8653で、数字がそのまま内周のミリ数です。EU 52は内周52mmという意味で、換算の必要すらありません。

混乱するのは刻みが違うからです。内周で見るとUSのハーフサイズが約1.28mm、日本の1号が約1.05mm。日本の号数のほうが細かいため両者はきれいに一致せず、隣り合う2つの号数が同じUSハーフサイズに丸められることがあります。この計算機は内部でミリのまま計算し、最後にそれぞれの体系で最も近いサイズへ丸めています。

測るときは時間帯に気をつけてください。朝は細く、夕方は太くなり、夏場や塩分をとった後はさらに太くなります。ふだん着けたい時間帯に測るのが確実です。1号が内径1/3mmしかないので、内径を測るならノギスがあると安心です。

服と靴 — cm表記は海外通販でむしろ有利

服・靴のサイズ変換は号数と足長cmをUS・EU・UKに換算します。

婦人服の号数はJIS L 4005で決まっているバストの寸法に対応します。7号が80cm、9号が83cm、11号が86cm、13号が89cmで、2号上がるごとに約3cm。9号が標準とされているのは、国の調査で成人女性のバスト平均が83cm前後だったためです。奇数だけが使われるのも、この3cm刻みで区切っているからです。

靴はもっと単純で、日本の表記は足長そのものです。US(メンズ)はおおよそ「cm − 18」、レディースは同じcmでUS表記が約1.5大きくなり、EUは「cm + 15」前後になります。

ここで効いてくるのが、同じUS 8でもブランドによって靴の内側の長さが2〜5mm違うという事実です。表記が寸法ではなく慣習だからで、海外サイズだけを見ていると当たり外れが出ます。日本のcm表記はこの点で有利で、自分の足長がcmで分かっていれば、海外ブランドのサイズガイドに載っているcm(またはinsole length)と直接つき合わせられます。US番号を経由しないぶんずれが減ります。

足長は紙の上に立ち、かかとを壁につけていちばん長い指の先に印をつけて測ります。両足を測って長いほうに合わせてください。左右で5mm以上違う人は珍しくありません。日中はむくむので、夕方に測るほうが実際に近くなります。