日付と時間の計算機

日付の計算が合わないときは、たいてい計算を間違えたのではありません。引き算ではなく規則で決まっている場所を引き算で通してしまっただけです。改元も、誕生日も、時差も同じです。

日数 — 「差」と「何日目」は違うものを数えている

日付計算機は2つの日付の差、記念日までのカウントダウン、○日後の日付、そして西暦と和暦の相互変換をまとめて扱います。

最初につまずくのはここです。差の日数は2つの日付の間隔で、1月1日と1月2日なら1日。何日目は始まりの日を1日目に含めるので、同じ組み合わせで2日目になります。いつも差の日数 + 1です。

どちらを使うかは場面で決まります。宿泊日数や利息は間隔のほうを、レンタルの日数、服薬の日数、連続記録は両端を含める「何日目」を使います。付き合って100日、生まれて1000日といった記念日も後者なので、100日目は初日に99日を足した日です。1月1日に始まったなら4月10日で、100日を足すと10日ずれます。

和暦は引き算で出るが、元年だけは崩れる

令和は西暦から2018、平成は1988、昭和は1925、大正は1911を引きます。2026年なら令和8年です。

ただし元号は年の途中から始まります。令和が始まったのは2019年5月1日なので、2019年1月1日から4月30日までは平成31年です。同じ2019年に平成31年と令和1年の両方があるということで、だから平成31年5月1日は存在しません。その日はもう令和1年5月1日です。同じことが昭和64年(1989年1月7日まで)と平成1年(1月8日から)の境目でも起きます。改元をまたぐ書類でよく起きる間違いなので、和暦欄にそういう日付を入れると存在しないことと正しい元号が出ます。

年齢 — 増えるのは誕生日の当日ではない

年齢計算は満年齢と数え年、和暦表記、学年、厄年を同時に出します。

満年齢は生まれた日を0歳とし、誕生日ごとに1歳増えます。数え年は生まれた時点で1歳、そのあとは誕生日ではなく元日に全員がいっせいに1歳増えます。12月31日生まれの子は翌日の1月1日にもう2歳です。厄年・七五三・還暦といった年祝いは本来この数え年で数えるので、神社の年齢表が自分の感覚と1〜2歳ずれて見えます。

4月1日生まれが1学年上になるのはなぜか

日本の法律では、年齢が上がるのは誕生日当日ではなく誕生日の前日が終わる瞬間です。年齢計算ニ関スル法律が「年齢は出生の日より起算する」と定め、民法第143条が期間の満了を「起算日に応当する日の前日の終了」としているためで、4月1日生まれの人は3月31日の終わりに満6歳へ達します。

そこに学校教育法第17条が重なります。就学は「満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初め」からなので、3月31日に6歳へ達した子はその翌日の4月1日がそのまま学年の初めになり、その年の4月に入学します。1日遅い4月2日生まれの人は4月1日に6歳へ達し、翌日はもう学年が始まった後なので次の4月を待ちます。結果として同じ学年になるのは4月2日から翌年4月1日までに生まれた人で、1月から4月1日までを「早生まれ」と呼ぶのはこのためです。

本厄は男性が25歳・42歳・61歳、女性が19歳・33歳・37歳(いずれも数え年)で、その前後1年が前厄・後厄です。ただし全国一律の決まりではなく、神社や地域によって年齢表が異なります。厄払いに行くなら参拝先の表を確認するのが確実です。

時差 — 動くのはいつも相手側

時差計算機は40都市の現在時刻と時差を表示し、指定した日時が相手の都市で何時になるかを変換します。ブラウザに入っているIANAタイムゾーンデータベースから読むので、その日にどの規則が当てはまるかを自分で調べる必要はありません。

日本から時差を見るときのいちばん大事な点はここです。日本は一年中UTC+9で、サマータイムがありません(1948年から1951年まで実施された後は導入されていません)。つまり日本から見た時差が季節で変わるのは、必ず相手側が切り替わったからです。

2026年の切替日は、米国・カナダが3月8日から11月1日、EU・英国が3月29日から10月25日。南半球は逆で、向こうの夏が年末年始にあたるためおよそ10月から4月です。韓国・中国・インド・東南アジア・UAEにサマータイムはなく、米国内でもハワイとアリゾナ州の大部分は一年中標準時のままです。

ずれは1時間単位とも限りません。インドはUTC+5:30なので日本との差は3時間30分、ネパールのように45分単位の地域もあります。

会議を何時にするか

狙うのは勤務時間が重なるところですが、どれだけ重なるかは相手で決まります。東京とロンドンは8〜9時間差で、日本の夕方17〜18時がロンドンの朝9〜10時。日本側が定時前、ロンドン側が始業直後という、いちばん収まりのよい組み合わせです。東京とニューヨークは13〜14時間差で勤務時間が重なりません。現実的なのは日本の夜22時ごろ(ニューヨークの朝9時ごろ)か、日本の朝9時ごろ(前日の夜20時ごろ)で、相手の勤務時間内に入る前者のほうが通ります。シンガポールや台北は1時間差なのでほぼそのまま合います。

失敗を防ぐ習慣が2つあります。「15時」ではなく「日本時間15時(JST)」と必ずタイムゾーンを書くこと。もうひとつは日付をまたぐことを忘れないことです。日本の月曜朝はニューヨークではまだ日曜の夜なので、「月曜に話しましょう」が両者で別の日を指すことがあります。